佐渡国際トライアスロン大会2019
2019年9月1日、
に出走し無事完走できました。
アストロマン2019です^^
そして、そして、
本年度、国内ロング全4レースを制覇!!
グランド スラム達成です~~
やりました!!
さて、今年の佐渡は私
ちーさん
(スバルトライアスロン部の女子エース)
八幡さん
(プロサイクルロードレーサー)
の3人で参戦。
加えて今回も国内屈指のピンク応援団が5名駆けつけてくれました。
本当にいつもありがとう。 応援の様子が来年のパンフに載るとかのらないとか。
コンディションは波が若干高め、風が例年とは逆方向で少しいやらしい。
ポイントとなる気温はそれほど高くなかったのでまずまず良好なレース環境だったと思います。
環境云々以前の問題で、思い出すのも辛いレースになってしまいましたが、、
こういう時こそしっかり振り返りを。
以下、レポート綴ってみました。
8/31(土) 渡島~受付
AM4:00に東京を出発し、カーフェリー2台体制で渡島。
正午過ぎに受付を済ませ、おいしいお寿司と買い出しを済ませた後、試泳、競技説明会のミッションを完遂。
PM6:30頃チェックインしおいしい夕食を食べてPM9:00に就寝。
9/1(土) レース当日
AM2:00起床。2:30出発。3:00会場着。
トランジ準備し朝食、マーキングをすませ、スイムチェックインが5:15。
日本最長のトライアスロンは日本最早のAM6:00に号砲です。
<SWIM>
コースは浜から沖へ1周2kmコースを2周回。 4km。
試泳後ちーさんとはぐれてしまったので八幡さんと共にフロントロー(最前列後ろ)から。
佐渡は遠浅なのでスタート直後ドルフィンスルーでスタートダッシュかける人、かけない人で分かれます。
今年は積極的に前へ、前へ。
想定外だったのですが、この作戦でスタート直後のバトルを回避できました。
おそらく速い人たちはドルフィンスルーもすごい速いし、安全に行く人たちはゆっくり入水する。
自分はちょうどその間のポジションを取れたのだと思います。
そんなこんなで 「うまくいった」
と思ったのも束の間・・・・・ 突如、時間差でバトルが始まりました。
なんで???
しかも結構な勢いでくるんですけど。。。
よくよく考えると安全にスタートする速い人たちが後ろから来るんですね。 毎度勉強です。
スイムの調子自体は悪くはなく、いつも通りの感じ。
しかし、惰行が止められませんでした。
1周回終了で44分くらい。泳いだ距離は手元で2200m。
波、潮との波長、 周囲選手との波長が全く噛み合わない。
これがずーっとでした。 今年はOWS慣れてきたと思ってましたがまだまだ下手くそでした。
珍しくかなりイライラ。無駄な動きもすごく多かったと思います。
結果、浜に上がる瞬間に左ハムが攣りました。
スイムアップ先で待ってくれてる応援団とハイタッチを交わす。
去年は、全開の笑顔でした。
今年は、しかめっ面してたと思います。
ごめんなさい。
この時点でかなり自分に腹立ってました。
そうでもないようにも見える。
SWIM : 4km
1:32:48 (2:19/100m)
254位/1008人
<T1>
佐渡はトランジエリアにミカン箱が設置されていて全てそれにINする設定。(バイク道具もラン道具も)
他のレースと比べても一番やりやすいです。
自分はクーラーバッグに補給類を入れて冷たい状態で飲めるようにしてます。
T1 : 4:58
<BIKE>
バイクコースは佐渡をほぼ1周。 190km。
「Z坂」を代表とする北側の山岳エリアと、150kmから始まる「小木坂」が難所と言われてます。
前半50kmは海岸沿い。軽めの負荷で、リズムと補給を大事にして。
山岳エリアの北側(50~70km)も力入れ過ぎないように慎重に進行。
この辺りから異常を感じる。
脱水にならないように20分に一回の給水補給は確実にこなしていたものの、喉の渇きを強く感じるように。
更には胃がぱんぱんに張り、痛みを伴う。
「給水した水分が吸収できてない。
このまま発汗し続けたら………」
北東の海岸沿いエリア(70~100km)では徐々に平坦比率が上がってくるがペースは逆に抑える。
というよりお腹が痛くて上がらない。
時刻は日差しがピークの時間帯に突入。
直射日光により、頭部は熱だるさ、
逆に首から下は向かい風にさらされ、ぱんぱんに張ったお腹を触るとむしろ冷たい。
どんどん体が動かなくなりメンタルも落ち込む一方。
「これはさすがに厳しいか。 胃痙攣による脱水症状と熱中症でリタイア。 やむなしだよね。 自衛隊のトラックに回収されるのかな。」
と、弱虫が先立つ。
「ぶけるなよ!!まだまだできることあるだろう?この日のためにどれだけのものを犠牲にしてきた? 家族にいっぱい我慢させてやってきたんだろう?グランドスラム?それすら通過点じゃないのか?通過点も通過できずにやめるか?あー情けない!!どんな顔してみんなのとこへ帰る気だ!?」
と、吐くほど暑苦しい鬼教官が圧倒する。
ならば、
「どうする? どうする?
ベストの選択はなんだ??」
最優先すべきは体が止まらないようにすること。
脱水症状で手足痙攣したら即アウト。
給水は続けなければいけない。
準備してきたマグオンの補給はあきらめる。この状態でのマグネシウムは胃痙攣を刺激する可能性があると判断。
冷たい状態で飲むと激痛が走るのでエイドで貰うスポーツドリンクをしばらく放置し、ぬるめで少しづつ飲む。 水は口をすすぐだけ。
それでも痛いし、吸収できてるかは分からない。
腹痛、喉の渇き、頭部の熱に苦しむ。 ただ、痙攣は出てない。
「いたい。 つらい。」
無意識に声が出る。
「もうタイム云々じゃない。1度しっかり休憩しよう。」
118km、エイドステーションで遂にストップ。
トイレしたら楽になるかもと試みるもそもそも出ない。
ヘルメットを取り、頭だけしっかり冷やす。
少しすっきり。
喉の渇きに耐えられず冷たいコーラに手を伸ばす。 「おいしい…」
少し楽になった(と思った)ので再スタート。
が、その直後、胃腸に違和感を覚えた瞬間から一気に爆発寸前。
「コーラのせい!?!?!?」
近くにトイレはない。
だってエイド出たばっかり。
「次の民家に借りよう」
ここは割と冷静に、瞬発的に反応。
2016年の佐渡で同様にトイレ借りた実績のおかげ。(どんな実績だよ!)
しかし、民家はあれど町人おらず。 これまた辛い時間。
しばらくしてようやく第一町人に遭遇!
すかさず
「トイレお借りできませんか!!」
間髪なく
「ええよ!!」
佐渡の方、ホント優しいです。前回も今回も二つ返事で貸してくれました。
トイレ借りれたのは良かったですがここからが本当の闘いの始まり。
お腹の張りは若干取れたものの痛みは変わらず。
更にはトイレをきっかけにお腹が緩くなり、次がいつきてもおかしくない状況が続く。
更には補給が十分できておらず後半戦のエネルギー不安。
そして、制限時間はいけるのか?
脳みそフル回転でシュミレーションしてるこの時、我らがピンクの応援団登場。
正直もうパツパツの精神状態。応援に応える余裕はない。
(パツパツの精神状態って何?)
でもこの時、少しだけ吹っ切れたと思う。 ほんといつも良いトコいてくれる。
どうこなすか。もうそれだけ。
島東部の平地区間、25~28km/hくらい。サイクリングレベル。でも辛い。
やっとこさ小木の坂。こっちの方が周りとの差は詰まる。インナーローなら軽いロードに乗ってる自分が有利。とかどうでもいい。
ラスト10km。追い風を期待していたがここも横風でボーナスなし。
ラスト5km。ついに足が止まる。
ハンガーノック。。。。
平地で23km/hが精一杯。ラストで爆抜きされる。
バイク終わった。
なんとか帰ってきた。
エネルギーなくなった。
ここから42km...
BIKE : 190km
7:42:07 (24.7km/h) ※T2、トイレ4回込
559位/984人
<T2>
バイクラックに行く前にトイレに駆け込む。かなりひどい状態。(下剤飲んだあとみたいな)
胃腸の中の物、全部出たかも・・・・というとこまでいってようやくラン準備。
藁にもすがる思いでT2用にセットしていたウィダーインゼリーを飲んでみた。 いざスタートしようとしたとき、またも腹痛。 トイレに駆け込む。
デジャブ?? また全部出た。。。 あぁ、ウィダーさん。。。
あんなにパンパンに張っていたお腹もペチャンコになった。
「これ、いけるんだっけ? さっきハンガーノックで自転車進まなくなってたよ? この先42km走るんだよ? いけるんだっけ?」
弱虫きた。弱音吐いたら来ますよ。あの暑苦しいやつ。
「いや、いくいく。 だってラン得意じゃん。 鏑木さんの本に書いてたよ。 ランは糖質なくても脂質で走れるって!
脂肪はいっぱい付いてるじゃん! とりあえずいこう! いってから考えよう! そのために合宿で100km走りこんだんじゃないんかい!」
倍返しでくるやん。 でもたしかに。
で、とりあえず歩き出しました。
T2 : 20:00くらい
※鏑木さんはトレイルランナーの鏑木毅さんです。低糖質ランニングやダイエットに興味のある方にはおもしろい本を書かれてます。
低糖質&抗酸化ランニングのすすめ:あなたの“走り"はまだまだ進化する! https://www.amazon.co.jp/dp/478891039X/ref=cm_sw_r_cp_api_i_CqjDDbS3GVQWM
<RUN>
ランコースは10.55kmを2周回。 42.2km
往路が登り基調、復路が下り基調。
スタート1kmは歩いて状態確認。
スタート直後にちーさんに抜かれる。
「前園さんもしかして2週目?」
気遣いがありがたい。
「あ、、、いえ、、、1周目す。。。
たぶんダメ・・・・」
言い終わる前に颯爽と去ってくちーさん。
ちーさんらしい。
1km歩いてみても何も変わらない。お腹は変わらず不安。
でも制限時間はやってくる。歩いたら間に合わない。
覚悟を決めて、さあいこう! と走ってみる。
走れなくは……ない。 まずは1km走ってみようと1km走ってみた。 もう1kmいけそうだった。 もう1km行ったら最初のエイドまで走れた。
「お腹さえ持てばいけるか」
残り時間は6時間弱。
歩かなければ間違いなくいける。 いつも嫁と走るペースか。 いける気がする。
希望が芽生えた3km過ぎに2周目の八幡さんに抜かれる。
「これでもう負けることないっすね!」
裏返しの激励。 ありがたい。
「まだ分かんないっすよ!」
と八幡さんの肩を叩く。
しょうもない強がり。
ここからはたんたんと。
7~8min/kmのペース。
脂質代謝はおしゃべりできる心拍数が目安。ぜーぜー言いそうになったらペースを落とす。
上げないよう、上げないように慎重に走っているのに不思議なもので気づけばリズムが上がってる。登り区間で足を休めている八幡さんに追いつく。
「負けない可能性復活しましたよ!」
生意気言ってみる。
足休め終わった八幡さんにすぐ抜かれる。
1周目終了。
なぜか徐々に戻ってきてる(気がする)。
折り返しでみんなに応援してもらって更に元気出る。
ラップは2時間半くらい。
残り時間は3時間半。
まだまだ気は抜けない。お腹の状態次第で一変する可能性もある。
時間はある。 安全のために再度トイレへ。
もう何もでない。ほんとのすっからかん。
ここまでくると逆に安心して、最後の折り返しへ向かう。
折り返した後、対向からちーさんが笑顔でやってきた。
「あれ? なんで? 追い越したっけ??」
「頑張って~」
と爽やかに去っていくちーさん。
ちーさんらしい。
さらにはラスト6kmに応援団。まさかここまで来てるとは思わずびっくり元気に。(びっくり元気って何?)
最後は真っ暗の田んぼ道、 からの 真っ暗の住宅街を抜けて一気に明るくなるアーケード街へ。
ゴールエリアにはみんな待ってたけど、同伴フィニッシュには佳苗さんだけ。
「佐渡って一人限定だっけ??」
とか考えながらフィニッシュテープを2人で切って、 長い長い結婚記念日が終わりました。
みんながいなかったのはそういうことでした。最後までお気遣いありがとう。
(応援団は文中以外の沢山の場所で応援してくれてます。 端折ってごめんなさい)
RUN : 42.2km
5:04:11 (7:12/km) トイレ1回込
404位/896人
TOTAL
14:24:04
総合410位/1008人(スタート) エイジ 35位/70人(スタート)
【注意】
気持ちが入って過剰な表現になってます。
限界を超えた無理は危険なのでほどほどにしておくことをおススメします。
<レースを終えて。>
今年最後の大事なレースでコンディショニングに失敗したのは大反省です。
まだまだ弱かった。
もっと強くなりたいのでもっともっと考えて、 もっともっと動いていきたいと思います。
一つだけよかったこと。
シーズン序盤の怪我も長引く中、なんとかグランドスラムが達成できてよかったです。
ちなみに今年の国内ロングのエントリー数はトータルで4134人
内、グランドスラム達成者は7人
私の総合タイム
47:26:16 は 総合3位!!
エイジ 1位です!!(よっ!日本一!)
(まえそのトライアスロンリサーチ社調べ)
特にフューチャーされる結果ではないので自分で発信していこうと思います。
■国内ロングレース 距離表
SWIM |
BIKE |
RUN |
TOTAL |
time |
|
3 |
157 |
42.195 |
202.2 |
10:47:00 |
|
五島 |
3.8 |
180.2 |
42.2 |
226.2 |
11:42:15 |
皆生 |
3 |
140 |
42.195 |
185.2 |
10:32:57 |
4 |
190 |
42.2 |
236.2 |
14:24:04 |
|
13.8 |
667.2 |
168.8 |
849.8 |
47:26:16 |
■エントリー数 |
|
1502 |
|
五島 |
690 |
皆生 |
934 |
1008 |
|
|
4134 |
<補給>
・バイクボトル
マグオン・アップル(120kcal)×8 + ポカリ500cc(125kcal) = 1085kcal
※消費は半分ほど。
・固形物
スポーツ羊羹(114kcal)×5 = 570kcal
※1つも消費できず
・フラスクボトル(ラン10kmと21kmで補給の予定)
マグオン・レモン×2+ポカリ = 240kcal
マグオン・レモン×2+ポカリ = 240kcal
※いずれも消費できず
・トランジッション
ウィダーインゼリー(180kcal)×2 =360kca
※2個目は食べてすぐ排出。
total
2495kcal の予定がおそらく700kcalほど。
~~タイスケ~~
8/31(土) 移動~受付
04:00:東京発
11:10:佐渡到着後は受付会場へ直行。
12:30:受付を済ませて昼食、買い出しへ。
13:00:昼食は行列のできる回転ずし「すしやまるいし」。かなり並びますが隣にスーパー、100均もあるので待ち時間は買い出しで潰せます。
15:00:昼食後はスイム会場に移動し試泳、バイク準備、ランなど各々で準備。
私は500mほど泳いで終了。八幡さんはテンション上がっちゃったようで2km(コース1周)泳いでました。
17:00:競技説明会(選手マスト)
18:30:チェックイン、お風呂
19:00:夕食
20:00:トランジ準備
21:00:就寝
※今回は前日が少し余裕のない時間になってしまいました。(前園のフェリー確保ミス・・・)
前日入りであればやはり11:00の競技説明会を受けたいところです。
9/1(日) レース当日
2:00:起床
2:30:出発
3:00:会場着、トランジ準備 (佐渡はバイク当日でOKです)
3:30:朝食(実はここから苦しかった。頑張っておにぎり詰め込んだ)
4:00:トイレ(混む前に完了できてバッチリのはずだったが・・・・)
4:30:ボディマーキング
5:00:着替え、日焼け止め、準備体操、ウェット準備
5:15:スイムチェックイン、試泳
6:00:号砲